車を運転して次の車を準備する!そんな回送業界で働いてみたいな、と思った方に向けて、いくつかの業務タイプをまとめてみました。
- レンタカー営業所が募集する回送業務
- 専門の回送業者が募集する回送業務
- 自動車整備・販売会社が募集する回送業務
レンタカーの回送業務には主にこの3タイプがあります。また、イベントや調査会社が使用する専門車両の回送もありますが、こちらは珍しいものです。では、それぞれのタイプについて簡単にご説明しますね。
回送業界にも波があります
回送業界は、公共交通機関やレンタカーサービス、特に「ワンウェイ・乗り捨て」サービスが存在するからこそ成り立っています。そして、お客さんの動きにも季節的な波があるんです。
プロの回送業界では、走行距離・回数・車種によって報酬が変わります。
月ごとの収入はおおよそ予想できる範囲ではありますが、道路事情を把握し、運転スキルを向上させることで、より安定した収入を得ることができます。
例えば、年度末の2~3月や10~11月には工事が多くなり、高速道路の集中工事も頻発します。日中の運転には注意が必要ですね。
1.レンタカー営業所の回送業務
レンタカー店舗には、営業時間が朝から晩までのお店や、24時間営業のお店もあります。
基本的には、指定された時間内に業務を行い、返却されたレンタカーの清掃や洗車をして、駐車場まで回送します。逆に、お客様の予約状況に合わせて、車を準備することも。お客様が来店した際には、すぐに車を用意して、入り口まで手配するなど、タイムテーブルを常に気にしながら仕事を進めます。
営業所の立地によっては、店舗と契約駐車場間を往復する回送業務が日常的に行われます。
店舗によっては、カウンター業務や電話対応が必要なこともありますが、どちらにせよ「いらっしゃいませ!」の一言が求められるシーンが多いです。
勤務時間や日数に応じて給料が支払われます。 一定以上の収入がある場合は、会社が源泉徴収を行い、税金の支払いを代行してくれます。
洗車が好きな人にはぴったり!
レンタカー店の多くは手洗い洗車が基本で、自動洗車機が設置されている店舗は少数派。忙しいお店だと、洗車から車内清掃、そして駐車場への移動をスピーディーに行う必要があります。
忙しい時期には、次々と車が返却されるため、スピーディーに作業をこなすことが求められます。駅近の店舗では、チームを組んで回送・洗車を行い、一方で、地方の店舗では一人ですべての業務を担当することもあります。
この業務に向いているのはこんな方!
「遠出はちょっと苦手だけど、車を運転したい!」、「洗車や車の整備が好き!」、「夜勤はちょっと無理…だから、夜は家に帰りたい!」 そんな方にピッタリです。
また、トラブルはつきもので、万が一レンタカーが事故や故障した場合、レッカー業者に依頼することがほとんどですが、店舗によっては自分でお客様の元へ向かうこともあります。そうした時に、ある程度の接客スキルも求められますね。
2.回送業者専門の会社が募集する回送業務
専業の回送業者では、主にレンタカー店舗が顧客となります。裏方の仕事のため、レンタカー店が営業していない時も業務は行われています。対象の車を運転して自走回送を行うのがほとんどです。
24時間365日営業しているため、年末年始や連休はむしろ稼ぎ時です。
依頼先の営業所から目的地の営業所まで回送
大手の回送業者では、回送と移動の繰り返しがメイン業務です。回送依頼はメールや電話、Webを通じて受け付け、全国を回ることが可能です。
例1:洗車サービスも提供
一部の回送業者では、洗車サービスを提供しており、業務中に洗車を行うことも。また、ガソリンを満タンにしてから回送することもあります。
例2:深夜回送や車内泊も
大手の回送業者では、深夜回送が発生することもあります。日をまたぐ回送では、車内泊で仮眠することもあります。
24時間営業のため、空いた時間を活用して副業として従事するドライバーもいます。また、農業のオフシーズンに出稼ぎ的な形でドライバーを務める方も少なくありません。
自分の都合に合わせて働ける柔軟性も魅力です。
回送業務では、出発地から目的地までのルートを複数回往復することが多く、忙しい時期には同じ営業所を行ったり来たりすることもあります。
回数や距離で報酬が決まります
会社員の場合、副業としての年収が20万円未満なら申告は不要ですが、それを超える場合や自営業の方は、確定申告が必要です。
こんな人に向いている!
いろんな地域を訪れたいドライバーさんにぴったりの業務です。主に出発地から目的地へ、そして戻ってくるパターンが多いですが、知らない道を運転したり、さまざまな車に乗ることが好きな方におすすめです。
回送業務では、数日連続して業務に従事することができる方に向いています。
ソロキャンプが好きで、冒険心を持った方には、この仕事はぴったりでしょう。
大型車の免許を持っている方は、どんな車でも安全に運転することができるというプロ意識を持って取り組んでいます。レンタカーの回送がメインのため、新車のような車を運転することが多いのも魅力の一つです。
また、普通免許しか持っていない方でも、ビジネスカーや普通車の回送で活躍できますよ。
3.自動車整備・販売会社が募集する回送業務
こちらの業態はやや珍しく、ガソリンスタンドや整備工場、輸入自動車会社などが自社とお客様の間で回送を行う業務です。
この業務は基本的に日中の仕事が中心です。大型車の回送が多い一方で、都心部では高級輸入車の回送も目立ちます。
安定収入を目指すなら
整備業者、レンタカー店、プロの回送ドライバーという順で安定した業務があります。
着実にこなせる業界です
基本的に工場が営業している時に仕事があるので、土日のお休みは少ないかもしれませんが、年末年始にはしっかり連休が取れる業態です。
レンタカー店のように働いた時間に応じて給与が支払われるタイプと、回送した距離に応じて報酬が支払われるタイプがあります。 しっかり確認して、自分に合った業務を選びましょう。
お客様の自宅や事務所へ訪問することもあるため、最低限の接客スキルが求められることもあります。
大型車の資格を持っている方や、限られた件数の回送を着実にこなしたい方には向いている業務です。
こんな人に向いている!
車が大好きな方!どんな道でも車を運ぶ自信がある!
狭い道を走ることがあっても、むしろワクワクしてしまう方にぴったりです。
中古車や新車の回送業務では、ピカピカの車を運転するチャンスも。朝から夕方まで働き、夜には家に帰れる業務スタイルです。